小規模ECがAmazon FBAではなく3PLを選ぶ理由とは？
「FBAか？3PLか？」
EC事業者にとって、物流を外注する際の選択肢は非常に重要です。
本記事では、特に小規模〜中規模のEC事業者にとって、なぜ3PLの方が有利になりやすいのか？
Amazon FBAとの違いを整理しながら、3PLの魅力と導入ポイントを解説します。
Amazon FBAと3PLの違いとは？
| 比較項目 | Amazon FBA | 3PL（サードパーティ・ロジスティクス） |
|---|---|---|
| 対応範囲 | Amazon内で完結 | 複数モール・自社ECなど自由に対応 |
| ブランド表現 | 制限あり（梱包や伝票など） | 自由（ロゴ・同梱物・梱包資材OK） |
| 費用構成 | 手数料＋保管料＋FBA配送費用 | 月額費用 or スライド制など柔軟 |
| 顧客対応 | Amazonが主導 | 自社 or 3PLが対応可能 |
| 販売チャネル | Amazon限定 | 自社サイト・楽天・Yahooなども対応可 |
小規模ECが3PLを選ぶ3つの理由
1. ブランド体験をコントロールできる
FBAでは「Amazon便」で届くため、ブランドの個性が伝わりにくいというデメリットがあります。
一方、3PLでは：
- 梱包資材や同梱物にオリジナリティを反映
- ブランドの世界観や顧客体験を損なわずに届けられる
- リピートやファン化にも好影響
2. 販売チャネルの拡張性が高い
FBAは基本的にAmazon専用。
自社ECや他モールに展開したい場合は物流管理が複雑になりがちです。
3PLなら：
- すべての出荷を一元管理可能
- 自社サイト、楽天市場、Yahooショッピングなどの販路拡大に対応しやすい
3. 柔軟な料金体系とカスタマイズ性
FBAは「売れれば売れるほど手数料が増える」仕組みですが、3PLは：
- 月間出荷数に応じたスライド料金プラン
- カスタマイズ対応（熨斗・ギフト包装など）
- 固定費型・従量課金型など事業フェーズに応じて選べる
3PL導入前に確認しておきたいポイント
3PLの導入は魅力的ですが、事前に以下の点をチェックしておくと安心です。
- 最低出荷数・契約期間はあるか？
- 在庫管理システムとの連携は可能か？
- 梱包・出荷の品質チェック体制は整っているか？
まとめ｜“小さなEC”だからこそ、3PLは成長のカギ
FBAは「楽」だけど「自由度が低い」
3PLは「手間はかかるが育てがいがある」
自社ブランドの世界観や、お客様との関係性を大切にしたい小規模ECこそ、3PLとの相性は抜群です。
将来的なブランド価値の構築・チャネル戦略の柔軟性を見越して、ぜひ導入を検討してみてください。
