物流切り替えで起きがちな“失敗パターン”とその回避法

物流を見直してより良い体制へ──と期待して切り替えを進めたはずが、
「思ったほど改善しない」
「むしろ問題が増えた」
というEC事業者も少なくありません。

本記事では、実際に起こりがちな失敗事例と、その防ぎ方を具体的に紹介します。

失敗パターン1:初期費用・固定費を見落としていた

  • 単価だけで選んでしまい、「月額基本料+最低保管費」が予想以上に高額に
  • 保管料の課金ルール(1SKUあたり/1棚あたり)を把握していなかった

回避策:
「送料単価」ではなく、「月間総物流コスト」で比較しよう
→ 「初期費用・固定費・追加オプション」まで確認した見積もりを取る

失敗パターン2:WMS連携トラブルで受注処理が停止

  • API接続はできるが、受注データのズレや反映遅れが頻発
  • 特に自社EC・モール・定期便など、注文種別が多い場合にトラブルに

回避策:
→ 導入前にテスト連携/サンプル注文で挙動チェックを行う
→ OMS側・WMS側それぞれに“橋渡し役”がいるか確認

失敗パターン3:梱包やラッピングが簡素化されてクレームに

  • モール系倉庫と仕様が違い、開封体験がチープに
  • ギフト需要の強いECでは、レビュー低下につながることも

回避策:
→ 最低限の「納品書デザイン/梱包仕様」を事前にサンプル確認
→ 必要なら自社で資材を用意して3PLへ支給する体制を整える

失敗パターン4:移行スケジュールに余裕がなく、在庫トラブル発生

  • 移管日当日に在庫が反映されず、注文受付が停止
  • 「受注はできたのに出荷できない」というトラブルが発生

回避策:
→ 最低でも1週間の“重複在庫期間”を設ける
→ 移行タイミングはセールや繁忙期を避けた“谷間”で設定

失敗パターン5:社内オペレーションの変更が浸透しない

  • 倉庫だけ切り替えたが、社内の対応フロー(返品・CS・伝票管理)が古いまま
  • CS担当が新しい配送方法や出荷ステータスを把握できず、問い合わせ対応が滞る

回避策:
→ 社内マニュアルを倉庫移行と同時に更新
「出荷までの業務フロー図」を作成してチーム全員で共有

まとめ|“よくある失敗”は準備で防げる

物流の切り替えには確かにリスクがあります。
ですが、それらは事前に把握し、対策を打つことで限りなくゼロに近づけられます。

「知らなかった」ではなく、
「先に知っておいたから回避できた」と言えるEC運営者でいましょう。

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