SNSから物流へ──「ライブコマース後の発送」が新しい課題に

インスタライブ、TikTokライブなどSNSでのライブコマースが急速に浸透する中、
「配信直後の大量注文 → 発送遅延やミス」という新しい課題がEC業界に広がっています。

特に中小規模のEC事業者にとって、“SNSで売れたあと”の物流体制が今、重要な経営テーマになりつつあります。

SNSライブコマースの特徴

  • 一度の配信で一気に数百〜数千件の注文が集中
  • リアルタイムな「購入煽り」で通常より高いCV率
  • セールや特典と組み合わせることで一時的な爆発的売上が可能

→ これまで想定していた受注数を超える負荷が“突発的に”発生するのが最大の特徴です。

課題:ライブ後の発送現場がパンクしがち

よくある現象:

  • 通常の在庫・梱包体制では対応できない
  • 翌日発送が難しく、レビュー低下のリスク増
  • SNS上での炎上や「届かない」クレーム投稿がダメージに

影響する部門:

  • 倉庫作業/在庫管理/カスタマーサポート/SNS担当
    現場全体のワークフローが連動していないと破綻する恐れも

対策:ライブコマース後の発送体制を整える3つのアプローチ

1. 予測型の在庫・梱包準備を事前に行う

  • 配信前の予約注文数や過去の販売実績をもとに、SKUごとの準備量を算出
  • あらかじめ梱包済みキットや発送タグの用意をしておく

2. 3PL倉庫 or 専門フルフィルメントとの連携

  • ライブ販売に強い3PL(例:即日出荷対応)と契約しておく
  • 梱包ルール・在庫共有を事前設定しておけば波動吸収がしやすい

3. システム連携で「受注〜出荷」の自動化

  • Shopify、BASE、STORESなどと3PL・WMSを連携し、受注後に自動で出荷データ連携
  • SNS販売用の特別SKUを用意し、誤発送を防ぐ

ライブ配信と物流を“ひとつの戦略”として設計しよう

ライブで売ることがゴールではなく、
「きちんと届いて感動されるまで」がEC体験。

そのためには、マーケと物流が分業ではなく“協業”できる設計が今後の勝負を分けます。

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